【随筆】スポーツ、汗水を流して決して諦めないこと

台北ドームのオープン後、初の国際試合であるアジア野球選手権大会が開催された。 台湾初のドーム球場で歴史的な第1球(始球式)に臨むため台湾までわざわざ飛んでくれた王貞治(王さん)、ありがとうございました。

今年は国際大会でにぎわった一年と言えるだろう。前半にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、後半に杭州アジア大会やアジア野球選手権大会などの試合があり、さまざまな分野の選手が国際舞台で比類なき輝きを放ってきた。

今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は実に見事だった。日本チームにもう一度喝采を送ろう。今回日本チームが優勝を果たしたことは、衆望の帰するところだ。世界中の野球ファンは、日本チームのプレーを大いに楽しんでいた。 

私には高校時代バスケ部に所属していた兄がいるのだが、その兄がよくNBAの試合をテレビで観戦していたことがきっかけで、私もNBAのスーパースター、LeBron Jamesにハマった(もちろん、兄の心の中ではいつまでもMichael Jordanだけが神である)。LeBron Jamesは、強度の高いぶつかり合いのNBA試合で、これまでのキャリアで大きな怪我をしたことなく、40歳近くなった今でも、最高の状態を維持できている。 これは彼の自己管理とハードワークが最も関係していると思う。

一方、神様が我々にくれた野球の贈り物である大谷翔平は、彼の毎日は野球と睡眠だけと言えるだろう。LeBron Jamesと大谷翔平、二人は、バスケ界と野球界にとって百年に一人の逸材とも言える選手だが、並外れた身体能力を持ちながらも、日々一生懸命努力している。

バスケといえば、昨年末から日本で上映し、今年世界的な大ブームを巻き起こした漫画『スラムダンク』の映画版『 The First Slam Dunk』が注目を集めるだろう。私と兄は、普通の兄妹のように、普段できれば、お互いに迷惑をかけないのが一番なのだが、小学生の頃に大好きだった名作漫画『スラムダンク』を触れると、1時間近くも喋ってしまった。 井上雄彦さん、私たち読者に最高の子供時代の思い出を残してくれて、ありがとうございました。

日本での野球観戦の思い出

私が九州大学の学生だった頃、よくソフトバンクホークスの試合を見に行ってきた。当時、チューターKが私たち留学生にソフトバンクホークスの応援歌『いざゆけ若鷹軍団』の歌い方を真摯に教えてくれた。私は、その時初めて日本人の野球に対する愛情を深く感じ、日本のスタジアムでの野球観戦も大好きになった。

私が九州大学にいたあの年、王さんがソフトバンクホークスの監督を務めていた。私の姉は、王さんの自伝を読み終わった大ファンで、私と一緒に観戦するために、わざわざ台湾から福岡に飛んできた。 その日の試合後、私と姉は福岡ヤフードーム(現の福岡PayPayドーム)の駐車場の外で、他のファンと一緒に1時間近く待った。王さんの車が出てくるのを見た後、満足しながらその場を後にした。

卒業して社会人になった頃、私は九大のチューターや同級生たちと東京で再会した。その夜、みんなは東京ドームで名勝負「巨人VS阪神戦」を観戦した。旧友に会えた喜びと、東京ドームのファンの熱気に包まれたことで、すごく楽しい時間を過ごすことができた。

また、阪神タイガースが38年ぶりにプロ野球日本一を成し遂げたこと、おめでとうございます。

使命感と決して諦めない精神を持ち続けているアスリート選手の皆さん、各試合を通じて、いつも私たち観客に、サプライズと感動を与えてくれて、ありがとうございます。